最安クラスより一段階安心度の高い通販型任意保険

ソニー損保の自動車保険といえば、「○年間通販売上ナンバーワン」「保険料は走る分だけ」というテレビCMのキャッチコピーが思い浮かびます。

1999年9月、国内損保としては最初に通販型の自動車保険の販売を始めたソニー損保は、先行の利があったからでしょうか現在でも通販型の中では売上のトップを続けています。

公式ページがアピールする特徴は、「365日即日対応の事故解決サービス」、「全国約9,000ヵ所の拠点のロードサービス」、「保険料は走る分だけ」の3点になっています。

これら3つの特徴を順に検証してみました。


365日即日対応の事故解決サービス

自動車保険の事故対応の充実度を見る一つの目安が事故直後の「初期対応」の受付時間です。

(※初期対応…相手方への連絡、病院や修理工場への連絡、代車手配、必要なアドバイスなど)

単なる「事故受付」はどの保険会社でも24時間365日が常識になっていますが、事故受け付け後その日のうちに初期対応を行う時間帯は各社で様々なのです。

平日の17時までの受付分しか即日対応をしない損保もあれば、平日は19時まで、土日祝日は17時までの受付分について即日対応をする損保もあるなど、保険会社によってかなりのばらつきがあります。

例えば平日19時まで受付分をその日のうちに初期対応するためには、事故受付のオペレーターのほかに的確な初期対応を行うことのできる担当社員を19時まで待機させなければなりません。

同様に土日祝日に受け付けた事故について即日で初期対応を行うには、初期対応のスタッフが土日祝日に出勤して決められた時間まで待機していなければなりません。

つまり、即日の初期対応を受け付ける時間帯が広くなればなるほど保険会社の事故対応のコストが大きくなるということになります。

ですから初期対応の受付時間は保険会社の事故対応への力の入れ具合を見るバロメーターになるのです。

そこで、ソニー損保の初期対応はどうかというと、平日、土日祝日とも0時~20時の間の受付分を即日対応することになっています。

言い換えれば365日いつでも20時~24時の間の受付分しか初期対応が翌日回しにならないということです。

翌日回しになってもそのタイムラグは4時間以内だということです。

金曜の夜や土曜の事故の初期対応が週明けの月曜になってしまう保険会社とは大違いですね。

ソニー損保のこの態勢は全損保会社の中で最高レベルに近いものであり、比較的初期対応が充実している通販型各社の中でも優秀な方だと思います。

「お客様の不安を少しでも早く解消するために、事故発生当日の初期対応スピードにこだわっています」と公式ページで謳われていますが、実際にそのとおりになっていると思います。

保険料の高い代理店型各社でもこのソニー損保の初期対応態勢に勝る保険会社は少ないのではないでしょうか。


ロードサービスも外資系を除けば最高レベル

ロードサービスといえば外資系の損保が本家本元で、「業界最高レベル」を謳うチューリッヒ、唯一「事故現場対応サービス」のあるアメリカンホームなど外資系の充実ぶりが目立ちます。

ソニー損保のロードサービスは、例えば、事故による各種キャンセル料や同伴ペットのホテル代、帰宅費用まで補償されるチューリッヒのロードサービスから見れば見劣りすることは否めませんが、外資系を除く国内損保の中では間違いなく最高レベルだと思います。

わかりやすい例が事故時の宿泊費用、帰宅費用、車両搬送費用です。

これらの費用を限度額無しで補償するのは、国内損保ではソニー損保だけです。(外資系ではチューリッヒ、アクサダイレクト)

レッカーサービスの無料となる範囲も100kmのチューリッヒには及びませんが50kmと国内損保では最高レベルです。

外資系のようにあれもこれもと盛りだくさんのメニューではないですが、必要なものはしっかりと補償されるというタイプのロードサービスだと思います。


「保険料は走る分だけ」

さていよいよソニー損保の最大の特徴とも言える「保険料は走る分だけ」についてです。

ソニー損保では年間走行距離の区分を3,000kmから無制限まで7段階に分けています。

3,000km以下から11,000km以下までは2,000km刻み、11,000km以下の上は16,000km以下、そしてその上が無制限です。

走行距離が少なければ事故発生率が低くなることに着目して保険料の算定を年間走行距離に応じてきめ細かに行っているというわけです。

ユニークなのは、申告した走行距離区分よりも実際に走った距離が少なかった場合、「くりこし割引」と言って差額保険料が翌年の契約の保険料から差し引かれることです。

逆に申告した走行距離区分を超えてしまった場合、契約1年目では連絡して差額保険料を支払うことになりますが、2年目以降実際の走行距離で契約すると連絡、差額保険料の支払いが不要になるというものです。

3,000km以下という走行距離区分はソニー損保のほかはチューリッヒだけしかありませんので、走行距離が少ない人にとってはありがたい自動車保険になります。

あいおいニッセイ同和損保のPAYD(ペイド)という、トヨタ「G-BOOK]を介して毎月の実走行距離に保険料が連動する自動車保険も発売されていますが、もともと保険料が割高な代理店型自動車保険のことですから、年間3,000kmの場合でもソニー損保より保険料がかなり高くなるようです。

まとめ

実際に一括見積りなどで比較してみれば分かりますが、実は、ソニー損保はダイレクト系(通販型)の割には保険料があまり安いとは言えません。

代理店型各社に比べれば確かに安くなるのですが、SBI損保、アクサダイレクト、三井ダイレクトなど最安クラスの通販型に比べると、一段階保険料が高めになるといった感じです。

特に車両保険を付ける場合は代理店型各社との差もかなり縮まって、通販型のメリットがそれほど感じられない保険料になったりします。

それでも通販型でトップの売り上げをキープしているのは、上で紹介した初期対応の例のように通販型とはいえコストをかけるべきところにはしっかりコストをかけて顧客の安心度のレベルを高いものにしているということなのでしょう。

決してソニー損保以外の通販型の安心度が低いという訳ではありませんが、ソニー損保は安さ最優先でなく顧客本位のコストを惜しまないことによって通販型他社との差別化を図っているのかもしれません。

保険料の高い代理店型は嫌だが、通販型の中でも最安クラスより一段階グレードの高い任意保険にしたいという場合にピッタリなのがソニー損保だという気がします。


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