ディーラー任せの保険から安い保険への気付きまで

新車ディーラーや中古車ディーラーから軽自動車を購入する時は、ほぼ100パーセントおススメの任意保険を紹介されることになります。

見積りを見ると結構保険料が高いのですが、大きい買い物で気持ちが高揚しているし、ほかの人もみな加入しているようだからという位の気分で、任意保険の手続きもディーラーでしてもらうというのが普通のパターンでしょう。

このようなパターンで任意保険に加入すれば、その後どんなことが起こるのか見ていきましょう。


ディーラーが任意保険をすすめるのはなぜか

まず、新車ディーラー、中古車ディーラーが任意保険を紹介して進めるのはなぜでしょうか。

それは、ほとんどのディーラーが任意保険を販売する損保会社の代理店になっているからです。

例えば、保険料6万円の任意保険が成約すると、代理店であるディーラーには6万円の17パーセント、つまり1万200円が代理店手数料として入ることになります。

実績が高い優秀な代理店だと20パーセントの1万2000円くらいになるかもしれません。

大抵の人は車を購入したら自賠責だけでなく任意保険も必要だと思っています。

その任意保険を、車購入時に「加入手続きが一緒にできますよ」と勧めて成約するだけでこんなに手数料が入るのですからいい商売ですよね。

車のディーラーは別に保険のプロでもありませんから、代理店手数料というのはほとんど勧誘のための手数料といっていいかもしれません。

トヨタ系列ディーラーの「自動車保険はディーラーで」というチラシを見たことがありますが、実際代理店手数料はディーラーにとって欠かせない収入源になっているのではないでしょうか。


車の購入は任意保険勧誘の最高の機会

保険会社側から見れば、新車でも中古車でも、車を購入する時というのは保険を勧誘する絶好のチャンスです。

損保の代理店である不動産会社が住宅を購入する人に高額な地震保険を勧めて成約した場面を目の前で見たことがあります。

それと同じように、損保会社は、ディーラーを代理店にして車購入という絶好の機会に任意保険を勧誘しているというわけです。

中でも、初めて車を購入するという顧客は、ディーラーにとって最高のお客さんだと思います。

任意保険も全く初めてで様子がわからず、ほとんどの方は素直にディーラーおススメの任意保険に加入することでしょう。

そして、翌年以降の更新の通知を見ては「あ、保険料が安くなっている」と満足して更新を続けることになるでしょう。(保険料が安くなるのは等級が上がって割引が大きくなるからなのですが。)

保険会社の側からすれば、本当に良くできている流れではないでしょうか。


安い任意保険に目覚める時

ディーラーで加入してその後も更新を続けるという流れに、人によってはに変化が出る時があります。

それは「軽なのに普通車の知人より保険料がずっと高い」ということかもしれませんし、事故で等級がダウンし保険料が跳ね上がった時かもしれません。

テレビCMの安い保険料を見て「なぜ私とこんなに違うんだ?」と思う人もいるかもしれません。

あるいは擦り傷を車両保険で直そうとしたら「等級ダウンによる保険料のアップの方が大きいので任意保険を使わない方がいい」と代理店に言われ、「何のための高い保険料なの?」と思ったときかもしれません。

いずれにしろ、任意保険のことが知りたい、保険料を安くしたいということでネットなどで調べることになります。

調べるとすぐに、任意保険の会社が20社以上もあり、保険料も保険会社によって様々であるということがわかることでしょう。

保険料が圧倒的に安い通販型の任意保険のことも知り、保険料が安いのはいいが補償やいざという時の対応は大丈夫だろうかという新しい疑問も出てくるかもしれません。

そして熱心な人やいいアドバイザーのいる人は、

「今加入している代理店型も、格安の通販型も、契約のし方以外は同じだと考えていいんだ」

という結論に至ることでしょう。


各保険会社を比較して保険料の違いに驚く

ここまでくれば、もうほとんどの方が自動車保険各社を比べて保険料が安くて安心できるところを選ぼうとすると思います。

自動車保険一括見積りという便利な無料サービスがあることもわかるでしょうから、満期の時期になったら各保険会社の保険料などを一覧比較して、納得できるところに任意保険を切り替えるということになります。

「保険料も安くならないしそろそろ通販型にしてみようかしら」というテレビCMのキャッチコピーは、まさにこういうことを期待しているのでしょう。

最初に加入を勧められたディーラーを「こんなことは少しも教えてくれなかった」とうらんでみても仕方ありません。

営業とはそういうものなんですから。

まとめ

何かストーリー仕立てのようになってしまいましたが、実際身近な所だけでもこのようなパターンの方が何人もいます。

軽自動車の弟夫婦の場合は普通車より保険料が高いことが見直しのきっかけになりましたし、ある知人の場合は自損事故で等級が下がったことが見直しのきっかけになりました。

ディーラーでの任意保険の勧誘はなかなか強力な仕掛けで、通販型各社ががんばってもまだまだこのスタイルは勧誘の主流として続いていくことでしょう。

何か割り切れない思いもしますが、すっきりするためには私たち消費者が賢くなるしかないのでしょう。


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