? 軽自動車の自賠責保険は安くない

軽自動車の自賠責保険料が普通車とあまり変わらなくなった

軽自動車の車検(検査)の時、あなたは自賠責保険の保険料を確認しているでしょうか。

現在軽自動車の自賠責保険料は2年間で26,370円です。

この金額を見て「年間1万3千円あまりだから任意保険に比べたら安いじゃないか」と思う人もいるでしょう。

逆に「普通車の自賠責が2万8千円足らずだから、これから見ると決して安くは無く軽自動車のメリットがないではないか」と思う人もいることでしょう。

あなたはどちらの方でしょうか。


年額13,365円の自賠責保険は本当に安いのか

24ヶ月で26,370円になる自賠責保険料は年額にすると13,365円になります。

この保険料で対人賠償が限度額3,000万円までという保険になります。

この保険料は、例えば任意保険と比べて安いといえるのでしょうか。

軽自動車の任意保険は安い所を選びさえすれば車両保険無しで年額2万円程度の保険料ですみます。

2万円の保険料で補償は、

・対人賠償:無制限、対物賠償:無制限

・人身障害保険:限度額5千万円

というたっぷりの内容にすることができます。

どうでしょうか。こうして比べて見るととむしろ補償内容から見て割高な保険だと思いませんか。

まあ実際には、保険の設計は任意保険と基本的に同じでしょから割高というのは言い過ぎかも知れませんが、少なくとも安い保険ではないということですね。


軽の自賠責は普通車とほとんど変わらなくなってしまった

まだ記憶に新しいと思いますが、軽自動車の自賠責保険は平成23年と平成25年の2段階で値上げされ、現在は24ヶ月(2年)で26,370円となっています。

普通車(自家用乗用車)やバイクなどの自賠責も値上げされたのですが、軽自動車の値上げ幅が最も大きく、普通車(2年で27,840円)との差は1,470だけになってしまいました。

平成23年4月の値上がり前までは、普通車と軽自動車の自賠責保険料の差額が3,490円(23,470円-18,980円)だったことから見ると、この数年でその差が大きく縮んでしまったことがわかります。

なぜこのように軽自動車の自賠責保険料の上げ幅が大きくなってしまったのでしょうか。

調べてみると、自賠責保険全体の理由としては、「平成17年以降、死亡保険金は減少する一方、比較的軽度の後遺障害や傷害に関する保険金の支払いが増えたことで、収支が悪化した」ということになっています。

また、表面には出ていないですが、リーマンショックによる運用損失も収支の悪化の一因だとしている専門家もいます。

車種別に見れば、軽自動車は新車販売台数で半数近くまで、登録台数でも4割近くまで増えていますし、軽自動車には事故率の高い若いユーザーが多いことから、他の車種よりも保険料の上げ幅が大きくなったということのようです。

軽自動車の自動車税増税に関してスズキ会長やダイハツ工業会長の「弱い者イジメ」発言が話題になりましたが、自賠責保険料の値上げも「軽自動車イジメ」のようなものを感じる方も居られるかも知れません。

ただ、自賠責の場合は保険事業のしくみ上、軽自動車を狙い撃ちのようにする露骨なことは不可能だと思います。


6,000億円を返して欲しい

ただ、調べていて驚いたのは、自賠責保険の積立金から国の一般会計に貸した約6,000億円がまだ貸したままになっているということです。

厳しい国の一般会計を支えるため、1994年度から1995年度までの間に自賠責保険の積立金から合計約1兆1,000億円が国に貸し付けられたそうです。

そのうち約5,000億円は既に返済されていますが、残る約6000億円は現在も返済されていないというのです。

この巨額な貸付を返済してもらわないまま、私たちの自賠責保険料を上げるといいうのはいかがなものでしょうか。

自賠責の改定を承認した国の自賠責保険審議会でもこの点については不満の声がたくさん出たそうですよ。

この6,000億円が自賠責保険の特別会計に返済されていれば、赤字を少なくできるでしょうし運用益の増加も見込めたでしょう。

軽自動車の自賠責保険料の上げ幅もこんなに大きいものにならなかったかもしれません。

この6,000億円は2018年度までに返済されるという約束だそうですが、こんなに立て続けに自賠責保険料を上げなければいけない状況なら、早く返済して欲しいですね。

まとめ

軽自動車のシェアの増大で事故率も上がったのでしょうか、自賠責保険料が大幅に上がって維持費の面での軽のメリットは小さくなってしまいました。

こうなってくれと、軽自動車のメリットを確保するためには任意保険の選び方がとても重要になってくると思います。

どこでも一定額の自賠責保険と違い、任意保険は下手をすると普通車より高い保険料になってしまうこともあります。

少なくとも普通車より保険料の安い任意保険を選びたいものですね。


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