車両保険を付ける時は免責金額の設定を忘れないこと

車両保険は、支払われる補償金額から見ると任意保険の中で最も保険料の高い保険です。

保険会社や車種によっては、車両保険を追加するだけで保険料が2倍近くになる場合もあります。

そのため一頃までは、「軽自動車は価格が安いから車両保険までは付けなくていいか」という方が多かったと思います。

でも近頃の軽自動車は車両価格が高いものが多くなって、コンパクトカーより値段が高くなることが珍しいことではなくなりました。

特に新車を購入する場合は、普通車並みに「車両保険はどうしたものか」と悩むことが多くなったのではないでしょうか。


ローン中の軽、新車2~3年目までの軽は車両保険を付けたほうがいい

任意保険に車両保険を付けた方が良いというケースを、必要度の高い順に挙げてみましょう。

①ローンが残っている軽自動車

まず第一番目はローンで購入した軽自動車でまだ相当額のローンが残っている場合です。

この場合は車両保険を付けた方がいいと思います。

なぜなら、事故で車両が大きな損害を受けた場合、多額の修理費の支払に加え壊れた車のローンも支払わなければならないという状態になるからです。

車両保険で修理費の方を賄えればこのような二重苦のような状態を避けることができます。

②新車購入の場合

新車価格が200万円とかになると、もう普通車と分けて考える理由が無くなるかもしれませんね。

新車のうちは事故での損害額も大きくなりますので、自分の蓄えなどで修理できなければ車両保険を検討する必要があると思います。

新車購入から何年間くらい車両保険をつけるかは悩ましいところですが、やはりいざという時の自分の資力との相談ということになるでしょうか。

ネットなどで調べた限りでは最初の車検(検査)までという方の例が多いようです。

③軽自動車を通勤などに使っている場合

軽自動車を通勤に使っており、ほかに通勤の手段確保が難しい場合です。

軽自動車をすぐに修理するか、新しい車を買うかしないと通勤できなくなるのですから、やはり車両保険を付けて置いた方がいいでしょう。


車両保険には2つのタイプがあり保険料も違う

厳密に言えば3つのタイプなのですが、うち「エコノミー」というのは他車との事故しか補償されないので現実的ではなく、実際には「一般」と「車対車+限定A」という2つのタイプから選ぶことになります。

「車対車+限定A」は「エコノミー+A」と呼ぶ場合もあります。

一般タイプというのは、自損事故、転落・転倒、他車との事故、当て逃げ、盗難、災害、いたずらのすべての場合に補償される完全補償タイプで保険料が高くなります。

「車対車+限定A」は一般タイプの補償のうちの自損事故、転落・転倒、当て逃げの補償が外されたタイプで、保険料は一般よりグッと安くなります。

軽自動車だからという訳ではないですが、盗難や自然災害の場合まで補償されるのですからコストパフォーマンスから考えて車両保険は「車対車+限定A」で充分なのではないでしょうか。


車両保険を付ける時に忘れてはいけない免責金額の設定

車両保険を付ける時に忘れてはいけないのが免責金額の設定です。

これは保険料を安くするためということではなく、車両保険の持つ理不尽さを避けるための対策です。

これまでも、せっかく車両保険を付け高い保険料を支払っているのに、修理費が数万円の小さな事故では「保険を使うと3等級ダウンによる保険料の値上がりの方が大きくなりますから保険は使わない方が得ですよ」と代理店から言われたものです。

これでは何のための車両保険なのかという思いをした方も多いのではないでしょうか。

2013年10月から適用された「事故有等級」によって、この理不尽感は一層大きいものになっています。

事故によるこれまでの等級ダウンは通常の等級上での3等級ダウンだったのですが、2013年10月からは「事故有等級」という通常よりペナルティーの大きい等級に移っての3等級ダウンになってしまったからです。

簡単なシミュレーションをしてみると、例えば16等級(割引率52%)で保険料50,000円の人が車両事故で保険を使ったとすると、翌年は事故有等級の13等級(割引率29%)になり保険料は保険を使わない場合より25,000円も跳ね上がります。

この影響が事故有り等級の間の3年間続き、通常等級に戻っても3年間分の等級遅れの影響もあり、トータルでは保険料が11万円以上も高くなってしまうという計算になります。

ですから、仮に免責無しで車両保険をつけても数万円とか5~6万円の修理では車両保険を使えないという変なことになってしまうのです。

これを避けるためには、初めから10万円程度までの修理は自前でやると腹を決め、車両保険に免責金額10万円を設定するしかありません。

このことは、自動車保険代理店に勤務する知人にも確かめてみたことがありますので間違いがないと思います。

彼は「事故有り等級の適用で車両保険を使うか使わないかの目安は10万円くらいになる」と言っていました。

実際には言いませんでしたが、「それなら何で免責無しの車両保険を見積もったりするの?」と言いたくなりますよね。

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