" 「通販はいざという時不安」は本当か

「通販型はいざという時に不安」というのは事実ではない

自動車保険のTVコマーシャルでも「そんなに安くて大丈夫?」というせりふが出てきます。

通販型の自動車保険のように、保険料があまり安いと事故の時の補償などは大丈夫だろうかという疑問、心配です。

ネットでは通販型の加入者が増えて欲しくない方々のネガティブな書き込みが大変多く、これも安い保険は大丈夫なのかという不安を広げているようです。

でも結論を言ってしまえば、安い通販型に関するこのような不安はほとんど根拠のない話だといっていいでしょう。

契約の仕方が違うだけで、通販型も代理店型も金融庁が厳格に審査、認可している同格の保険事業であり、「安かろう、悪かろう」などという自動車保険が国の認可を受けられるわけがありません。

保険金不払いのリスクはむしろ代理店型の方が大きい

事故の時の保険金不払いのリスクは、むしろ保険料の高い代理店型の方がはるかに大きいという話を紹介しましょう。

2005年に発覚した自動車保険の保険金不払い事件というのをご存知でしょうか。

事故後の自動車保険などの保険金不払いが総額で約49万件、380億円も判明して多くの保険会社が金融庁の処分を受けました。

そして、不払い額のほとんどは代理店型の大手損保によるものでした。

特に不払いが悪質な8社は2007年に金融庁から業務停止の処分を受けました。

その8社というのはすべてが代理店型の損保でした。
(東京海上日動⇒3ヶ月間の業務停止、日本興亜損保⇒3ヶ月間、あいおい損保⇒1ヶ月間、富士火災⇒1ヶ月間、共栄火災⇒1ヶ月間、日新火災⇒1ヶ月間、損保ジャパン⇒2週間、三井住友海上⇒2週間)

この不払い事件はまだ尾を引いており、2014年2月には東京海上日動の新たな不払いがなんと14万5千件も判明し、社長が謝罪しているのをテレビで見た方も居られるでしょう。

事故対応も保険料が高いからといって優れているとは限らない

事故対応にしてもそうです。

事故経験者を対象にした J.D.パワー など第三者機関の自動車保険顧客満足度調査でも、毎年「通販型」各社が上位に入っていて、年によっては代理店型をしのぐほどです。

「後発でシェアを伸ばそうとがんばっている通販型の方が、事故時の対応も一生懸命で丁寧なのではないか」と分析する業界通の専門家もいるくらいです。

このような事実が捻じ曲げられ「事故の時のことを考えたら安い通販型は止めた方がいい」などとネットに書き込みされる例がまだまだ多いのは残念なことですね。

代理店型の保険料が高くなる一番大きい要因は代理店手数料(保険料の15~20パーセント)です。

少なくとも私は全体の9割を占めるというアマチュア代理店のために、数万円も高い保険料を払う気にはなれません。

※日本損害保険協会の2012年の統計を見ると自動車保険の代理店は全国に194,701店あり、そのうちの84%は車販売店、車修理工場などの副業代理店(本業の片手間に勧誘を行うアマチュア代理店)となっています。
16%の専業代理店の中にも様々あり、本当の保険のプロの居る専業代理店は1割にも満たないのではないかと言う専門家も居ます。


事故のときに現場へ駆けつけるのはむしろ通販型の方

「事故の時は身近に代理店がある方が安心」というコメントに注意が必要です。

事故対応は本社の事故対応スタッフの仕事だという点は通販型でも代理店型でも全く同じです。

ディーラー、修理工場など9割ほどにもなる副業(アマチュア)代理店は、契約者から事故の連絡が入っても本社の事故対応担当者に取り次ぐだけで、現場に駆けつけることはほとんどありません。

専業代理店であっても現場に駆けつけることはほとんどなく、もし駆けつけたとしても代理店による事故時の仲介、斡旋が法律で禁じられていて何もすることができません。

事故対応に代理店が水面下で口を挟んでくることをそもそも損保本社が嫌っていると言われています。

現場に駆けつけるなど事故現場での対応はどちらがいいかといえば、むしろ通販型の方でしょう。

事故直後の初期対応(応急対応のアドバイス、レッカー・修理工場・病院などの手配、相手方や警察などへの連絡)は通販型の方が充実していますし、お得意の無料ロードサービスでレッカー車が現場に急行するからです。

事故直後の不安でパニクりそうな時に、レッカー要員とはいえ現場に慣れたプロが急行してくれるというのは本当にありがたいことではないでしょうか。

さすがに代理店関係者の方も「私たちが現場に駆けつける」とまで明言することはないですが、「身近な代理店」という言葉のニュアンスにごまかされないよう気をつけたいものです。


※任意保険の事故対応に関する参考記事はコチラ

任意保険の事故対応を総ざらい

自動車保険の事故対応の実態

代理店の事故対応が禁止される理由

事故対応に特化した満足度ランキング

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